世界有数の美食の街、パリ。当たり前ですが、有名な飲食店は無数にあります。長い歴史を誇る老舗から、セレブが訪れて有名になったお店まで、パリに行ったら絶対に訪れたい人気店だけをリストアップしてみました。ぜひご覧ください!

ル・フーケ(Le Fouquet’)

1899年創業の老舗カフェ兼レストラン「ル・フーケ」は、セザール賞授賞式の食後パーティーを40年間開催してきたことで知られるパリの名店です。2007年には、サルコジ元フランス大統領が当選祝いに利用したことでも話題になりました。

このお店の料理は、ミシュラン星付きの有名シェフ、ピエール・ガニェール氏とのコラボレーションで生まれたものだそうです。シーフード、繊細なお肉、新鮮な野菜などを巧みに調理し、伝統的なフレンチをコンテンポラリーにアレンジした料理を提供しています。ヴィンテージ感あふれる店内は、パリの夜を彩るのにふさわしい雰囲気が漂っており、壁一面には、これまでに訪れた数々の著名人のモノクロポートレートが飾られています。

ル・ルレ・プラザ(Le Relais Plaza)

ホテル・プラザ・アテネの中にある「ル・ルレ・プラザ」は、ファッション界でも有名で、華麗な伝統を持つレストランです。1936年から営業しているこのお店は、イヴ・サンローランが好んで利用したといわれています。また、クリスチャン・ディオールは、ランチタイムにモデルを送り込み、他の客に新作を披露していたとか。有名デザイナーたちがあまりに頻繁に来るので、彼ら専用のメニューもあったそうです。

現在では、伝統的なフランス料理と優れたおもてなしサービス、そして同ホテルのマスターペストリーシェフ、アンジェロ・ミュザ氏が考案したデザートビュッフェを提供しています。訪れた際には、トイレに向かう途中、レストランの外にある「ウォール・オブ・フェイム」をチェックするのをお忘れなく!

カフェ・ド・フロール(Café de Flore)

「カフェ・ド・フロール」はパリで最も有名なカフェのひとつで、全盛期にはパリのアーティストたちがよく集まる場所でした。パブロ・ピカソをはじめ、ジャン=ポール・サルトル、ブリジット・バルドー、セルジュ・ゲンズブール、カール・ラガーフェルドなど、多くの著名人がよく訪れていたとか。この老舗カフェのテラス席に座り、コーヒーを注文すれば、気分はもうパリジェンヌでしょう!

時代の流れとともに、パリの文学とアートの歴史を体験するために、このお店を訪れる観光客が急増するようになりました。観光スポット化してしまったとはいえ、サンジェルマン・デ・プレ地区に住む裕福なパリジャンたちの間で今も人気があり、料理もおいしいです。ディナーでなくても、テラス席でコーヒーやワインを飲みながら、人間ウォッチングするだけでもおすすめです。

トゥール・ダルジャン(Tour d’Argent)

パリ最古のカフェは、1686年創業のル・プロコペといわれていますが、「トゥール・ダルジャン」は、1582年に宿屋としてオープンした最も古いレストランだと主張しています。

16世紀には王侯貴族に愛され、現在でも王侯貴族の訪問にふさわしいお店であり続けています。ミシュラン1つ星シェフ、フィリップ・ラベ氏による豪華な料理を堪能しながら、ノートルダムの絶景が眺められます。

予算的に難しいという場合は、向かいのベーカリー「ル・ブーランジェー・ドゥ・ラ・トゥール」や、よりお手頃価格の「ラ・ロティスリー・ダルジャン」を訪れ、その名高い料理の味を堪能してみるといいでしょう!